レッスン02

振り返りテスト

問題
人生がうまく行かないのはなぜか

動画テキスト

今日のテーマは「性格って何よ?」って話なんだけど

レッスン1で「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という話をしました。

相手のことを理解して、自分のことを理解していれば、何をやってもうまくいくんだよね、って話ね。

つまり、逆に今あなたが何かにつまづいているとしたら、それって相手のことがわかっていないか、自分のことがわかっていないか、どちらかなんだよね。

僕らってよく「相手が自分のことを理解しようとしてくれない」って言うじゃない?

違うのよ。

そういうマインドセットの人って、うまく行かないんだよね、人生が。

「変えられるのは自分だけ」

これ、僕、ずっと言ってるんだけど、他人を変えようとする人が多い。

でも、他人は変わらない。

だから、自分が変わる。いかに早く、しなやかに自分を変化させられるか。

これだけなのよ、大切なのは。

だから、相手を知って、自分を知るの。

そういう奴が人生で勝つのよ。

で、そういう人間ってやっぱ魅力的でしょ?

人にせいにしてばかり、自分がイケてないのは誰かのせい!

そんな人が魅力的なわけないじゃん?って話ね。

さて、今日はさ、自分を知るために「性格」の話をしたいんだけど。

まず、質問するね。

あなたはどんな性格ですか?

はい、お答えください。

ピコン、ピコン ピコン ぷーっ

はい、思いつきました?

難しいんだよね、自分の性格を言葉にするって。

生まれてこの方、24時間ずっとあなたはあなたでしょ?

良いところもさ、悪いところさ、あなたのことを全部知ってるの、あなたじゃん

でも、自分のことを理解するって、むちゃくちゃ難しいのね

就職試験とかで自己PRとか、むちゃくちゃ悩むよね。

自分を知ってそれを表現するって難しいのよ

で、性格ってそもそも何かっていうと

あなたが繰り返し使う言葉、それからついついやっちゃう行動、そういうものを見て、他人が勝手に「この人はこんな人だよね」「こういうところあるよね」って言語化したものが「性格」なのね。

だから、周りの人から「明るい」って言われるけど、自分ではそう思ってなかったりするのよ。

僕もいろんな人に「面白い」って言われるけど、別に「面白い」と思ってないし、ただ書きたいこと書いてたら、それを人が「面白い」って思ってくれただけなのね。

自己認識と他者の理解って、やっぱちょっとズレるんだよね。

で、じゃあ、僕の行動って、いつも素でやってるの?って言うと、それも違っていて。

人間って時と場合によって、性格を変えるんですよ。

たとえば、可愛い女の子と一緒にいるとするじゃないですか?

そしたら、ちょっと男らしい性格になるんですよ。

男はみんな、そうですよ。

男らしいとか、女らしいとか、今どき言うのは時代遅れかもしれないけど、でも、意中の異性の前では女性は自然と女性らしくしちゃうじゃないですか。

たとえば、家ではだらしないけど、選手の前では監督さんは威厳のある態度を取るでしょ?

会社員だって、部下の前では堂々としていても、お客さんの前ではちょっと柔らかい雰囲気になるじゃないですか?

これ、無意識なんですよ。

わざとやってるんじゃなくて、僕らは無意識に使い分けるんです。

これをペルソナって言います。

仮面ですね。

僕らは相手によって仮面を付け替えます。

無意識ですよ、無意識に仮面を付け替えてます。

でも、結局仮面を付け替えても、中身はあなただから、あなたらしさが出ちゃうんですよね。

まず、周りの人が理解しているあなたの性格は、あなたの仮面を見た周りの人のジャッジってことを知っておいて欲しいのね。

つまり、それは本当のあなたではない。

じゃあ、本当のあなたってって何よ

それがあなたらしさ。

何?あなたらしさって、って思うよね。

僕、いつもこの話をするんだけど

向日葵の種を蒔いたら向日葵の花が咲くのが当たり前でしょ?

朝顔の種を蒔いたら朝顔の花が咲くのが当たり前でしょ?

テレビゲームのキャラクターって初期設定があるじゃないですか?

人間も同じで初期設定があるんですよ。

向日葵の初期設定は、夏に咲くんですよ。大輪の花

朝顔の初期設定は、添木がないと咲かないんですよ。「がんばれ!」「がんばれ!」って言っても、絶対咲かないんです。

だって、それが初期設定なんだもん。

で、人間も同じで、僕らって「誰かみたいになろう」とするんだけど、なれないのよ。

あなたはあなたにしかなれない。

向日葵が桜になろうとしたり、朝顔がバラになろうとしたら、あなた何て言う?

「それは無理よ」って言うでしょ?

「向日葵の花も素敵よ」「朝顔には朝顔の良さがあるのよ」って言うでしょ?

なのに、僕らはさ、自分を否定して、何者かになろうとするんだよね。

でも、誰かにはなれない。

それ、やろうとして枯れちゃう花が多いよね。

大切なことは自分の花を咲かせることなのに、誰かになろうとして花を枯らせてしまうわけ。

これ、寂しいよね。

だから、まず自分を知ることが大事。

で、これは彫刻の素材みたいなもので。

木とか、鉄とか、石とか、素材あるでしょ?

この素材は変えられないよね。木を鉄にしたり、石を木に変えたりできないじゃん?

だから、素材は生かす。

これが大事。

でも、「あなたらしさ」は素材だけじゃない。

彫刻家が彫刻を削るように、人生の中でトンカントンカンあなたを加工してきたの。

いろんな人に出会ってさ、いろんな経験してさ、それこそ、うれしいこともいっぱいあったけど、悲しいこともいっぱいあったと思うの。

そのすべてがあなたを創ってるわけじゃない?

だから、自分を知るってむちゃくちゃ難しいのよ。

「あなた」っていう素材があって、いろんな経験をして「あなた」はできていて、しかも他者と接するときは、時と場合に合わせて、相手に合わせて、振る舞いを変えるわけ。

じゃあ、自分を知るためには、素材を知ることが大事だよね。

それと組み合わせて、自分がこれまで経験してきたことを紐解く必要があるよね。

たとえばさ、僕は思考優位の人間で情に厚い性格なわけ。これはもって生まれた素材。

ある意味じゃ、すごく正義感が強くて、不正は許さない。

レッスン1で校長先生に「あんた、バカなの?」って言った話したじゃない?

それね、校長の判断があまり生徒をバカにしている、がんばった子どもたちの気持ちを踏みにじるような決断をしたわけ。

だから、「あんたバカなの?」って言ったのね。

それを言わせたのは僕の経験。何を経験したかって言うと、一生懸命がんばった子どもたちの姿。それを応援してきた先生たちの姿。

それを見てきた僕の経験が、あの言葉を言わせたの。

素材があって、それは変えられない初期設定で、この心と身体で今世は生きていくわけですよ。

いろんな経験するわけですよ。

そうやって、僕は僕を完成させていく。

あなたもあなたを完成させていくの。

その花を咲かせるの。

自分のことを理解するのって大変。

だから、他人のことを理解するのも大変。

それが人生なのよ。

そういうふうに、自分に向き合えている人間って魅力的じゃない?

僕はそう思うのね。

自分を生きている人、カッコいいじゃん。

というわけで、人間関係が面白くなる魅力アップレッスン2は、自分を理解するって話をしました。

レッスン3は、他者を理解するってどういうことよ?って話をするからお楽しみに。

では、また。

バイバイ。