レッスン03
振り返りテスト
- 問題
- レッスンの内容として正しいのはどれ?
動画テキスト
今日のテーマは「他者を理解する」って話です。
レッスン1で「彼を知り己を知れば百戦殆からず」っていう言葉をご紹介しました。
何をするのでもそうですけど、相手がいます。
営業マンであればお客様という相手がいます。
恋愛においては異性に限りませんが意中の人がいます。
先生とか親なんて立場ですと、子どもですね、児童生徒がおります。
ありとあらゆる職業、立場の人にとって、必ず相手がいます。
無人島で一人で生きてるわけじゃない限り、必ず相手がいるんですよ。
で、その相手がどんな人か、何を言われたらやる気になって、何したら不機嫌になって、それこそ、どうやって関わったら心を掴めるのかわかったら、すごくないですか?
僕ね、こうやって人の心とか性格とかコミュニケーションとか研究してきて、この前ね、すごいこと言われたんですよ。
「あなたって、私の喜ぶことしか言わないね」って
やばくないですか?
そう、僕、相手を究極のところですね、きわのきわまで理解して、言葉を選ぶんです。関わり方を変えるんですね。
他者を理解するってそういうことなんですよ。
でね、僕らは人の性格をその人の言葉や行動から、勝手にジャッジするって話を、以前のレッスンでお話したんだけど。
このね、言葉や行動って、表面上のことなんですよ。
究極に理解するってのは、その裏の裏まで見に行くってことなんです。
たとえば、不良少年がいてね、タバコ吸ってね、暴走族みたいなバイク乗ってさ、
「おい、くればやし、殴るぞ!」とか言ってくるわけ。
多くの人は、この言葉と行動で持ってジャッジするでしょ。
この子は悪い子だってジャッジするでしょ?
違うのよ。
なんで、この子はこの言葉を使うんだろう?
なんで、この子はこういう振る舞いをするんだろう?
そこに想いを馳せるのね。
ある子がさ、ひどく暴力振るってね。
クラスメイトを泣かしたの。
先生はさ、よく話も聞かずに叱ったのよ。
なんで手を出したんだって。
その子、自分の気持ちを話そうとしたよ
でも、先生はさ、「言い訳するね」って怒ったわけ。
もうその子、何も言わなかったよね。
彼さ、お母さんがいて、お母さん、障がいがあってね
足をひきづって歩いてたんだ。
クラスメイトはさ、それをバカにして、お母さんの真似して
足をひきづって歩いてみせたわけ。
彼は怒って手を出したよね。
悔しかった。
大好きなお母さんを馬鹿にされて悔しかった。
人を理解するって難しいんだよ。
僕らはついつい、この人はこんな人って決めつけちゃうところがある。
僕はずっと、僕が教えてるツールをね、モノサシにしようって言ってるの。
他者を理解するモノサシね。
こういう人を分析するツールを手に入れると、逆にね、「この人はこんな人」って決めつけちゃうところがあって。
こういう結果だから、こういう人だろうってさ。
僕はまったく逆で。
診断結果なんか鵜呑みにするなって言ってるの。
そうじゃなくって、これをモノサシにして目の前の人を理解しようって話をしてんのね。
不良少年がいてさ、タバコ吸ってさ、暴走族みたいなバイク乗ってさ、
「おい、くればやし、殴るぞ!」とか言ってくるわけ。
でも、僕はそいつの優しい一面を知ってるんだよ。
家庭訪問したら、母ちゃん身体壊してて、食器が台所に山になっててさ。
そういう家庭なんだな、とか、後輩に対して面倒見のいい姿を見せてくれたりさ。
そういう表面には出てこない、裏の裏があると、人間って理解が深まるのよ
っていうか、理解しようとするのよ
基本、SNSの炎上とか見てると、燃やす人たちって理解しようとしないよね。
すぐ「言い訳するな」って言って叩く。
僕も昔、校長先生に説明求められて、説明したら「言い訳するな」って言われて。
いや、尋ねられたから答えただけで、これ、いいわけじゃないっすよ
って言ったら、バカやろーって叱られたんだけど
基本的に相手の言葉を理解しようとする態度があるか、ないかなんだよね。
で、モノサシがあると、僕らは理解しようと努めるわけ。
これが大事なのよ。
モノサシがないと、つまりは何らかの基準がないと、ただの妄想。勝手な想像でしょ。
でも、モノサシがあると、それを基準にして相手を理解しようとするのね。
これが大事。
結局人間って自分のこと、わかろうとしてくれる人間が好きじゃん?
理解しようとしてくれるって、すごく魅力につながるのよ。
だから、相手を知るってのは、相手を深く理解しようとすることね。
本当の意味で理解なんてできないと思うの。
だって、自分で自分のことすらわからないのに、他人のこと、わかるわけないじゃん。
わからないんだよ。
でも、わからないことを前提に、わかろうとするってのが大事。
さあ、レッスン3、「相手を理解する」なんだけど、答えは「相手は理解できない」
でも、理解しようとするのが大事。
そのためには、モノサシを持つことと話を聞くこと、よく観察すること。
つまりさ、理解しようと努めることなの。
で、この態度は必ず相手に伝わるから。
これは人間関係づくりの究極の部分だと僕は思っています。
レッスン4はもっと学びたい人のための提案です。
よかったら、ご視聴ください。
またね、バイバイ。