レッスン2 組織の体質改善で、人が辞めない組織をつくる
レッスン内容の文字起こし
組織の人間関係を整える専門家、株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役 くればやしひろあき です。
今日のテーマは『組織の体質改善でスタッフが辞めない組織をつくる』です。
組織の体質改善、の前に、組織に体質があるんだ…と思われますよね。
仲良くしている歯科医院の先生が食生活の見直しのセミナーをやっていたんですね。
どんなものを食べるか、どう食べるか、どんな時間に食べるか、みたいなことを教えるセミナーでした。
それで、先生に
「なんで歯医者さんが食生活をテーマにセミナーをやるんですか?」
と尋ねました。
すると、先生は
「虫歯の原因はお口の中の環境にあるでしょ?
そこを改善しないと、虫歯を治しても、また次の虫歯ができてしまう。
だから、歯磨き指導とかも、やってる理由は同じだよ」
とお話してくれました。
これ、組織でも同じで、辞めていくスタッフを引き止めたり、心が折れて病んでいくスタッフのケアをしたりするんだけど、これは虫歯の治療みたいなものなんですね。
でも、本当に大事なのは、次にそういうスタッフが生まれないような環境の整備なんですよね。
以前、社員数が200名近い製造業の企業様の産業医さんとお話をする機会がありました。
「次々に心を病む人が出てきて、キリがない」
と言うんですね
産業医の先生は、メンタルが折れた人のケアに一生懸命取り組むのですが、これはひたすら虫歯治療をするようなものですよね
でも、企業としてはとにかく利益を生み出していかないといけませんから、「組織の体質」には目を向けません。
いわば歯磨きを一切しない人の虫歯をひたすら治し続けている感じだったのです。
見直すべきは、「組織の体質」なのです。
虫歯ができない口内環境をつくること。
組織で言えば「人が辞めない」「人が病まない」そんな職場環境をつくることが大切です。
僕は16年間、中学校の先生として毎年思春期の子どもたちという最も扱いにくい年齢の人間40人を組織してきました。
その経験で言わせていただかと学校現場も同じなんですね。
「いじめが起きました」「不登校になりました」となってから動き始めることが多い
でも、そうなってから問題を解決するのはとても難しいんです
本当は、いじめが起きる前に気づく、不登校になる前に気づく。
そして、ケアをしてあげた方が担任の先生がその問題に要する時間は少ないし、いじめや不登校が起きない学級づくりをした方が、トラブルは当然少ないんですね。
問題が起きてから問題解決をするのではなくて、問題が起きないような体制づくりをしていく。
これが大切です
さあ、今日は組織の体質改善でスタッフが辞めない組織をつくるというお話をしてきました。
うちは10年で1人しか辞めてないんだよね、という企業様であれば、その原因を「その人のメンタルの弱さ」と捉えてもいいでしょう。
でも、毎年コンスタントに「人が辞める」「心を病む人がいる」のだとしたら、個人のメンタルの強い弱いではなく、組織の体質のどこかに改善の余地があるのではないかと考えてみてください。
あれだけ硬くて何でも噛み砕く歯でも、口の中の環境が悪ければ、溶けて虫歯になるんです。
ぜひ、御社の体質にフォーカスしてしていただければな、と思います。
弊社ではzoomによる無料相談を行っております。
ぜひいっしょに「人が辞めない組織づくり」「スタッフみんなが生き生きと働いて生産性の高い組織づくり」の応援をさせていただければ幸いです。
では、次回の動画もお楽しみに。