「やる気」のない職場は、経費が増える⁉︎
利益をアップするために必要なことは売上を上昇させて、経費を削減することです。
このことは、そこで働く社員の「やる気」に大きく左右されます。
売上を上昇させるためには、当然社員が「やる気」になってもらわねば困ります。
仕事の質、仕事の量は、「やる気」によって上下します。
売上に跳ね返ってくるのはイメージしやすいでしょう。
では、社員の「やる気」と経費の関係はどうでしょうか。
実は今、企業の経営状態を圧迫しているのは採用コストと教育コストだと言うのです。
採用コストをかけて良い人材を採用する。
教育コストをかけて良い人材を育てる。
それが組織の未来につながります。
しかし、せっかくコストをかけて育てた社員が辞めてしまったらどうでしょうか?
ここまでかけた採用コストも教育コストも水の泡になります。
それだけではありません。
新たな社員を採用するため、また採用コストと教育コストが必要になってくるのです。
社員が「やる気」に満ち溢れた職場は、人は辞めません。
人が辞めるのは、決して労働環境が劣悪だとか、賃金が低いだとか、それだけではないのです。
良い環境でも、良い賃金でも、人は辞めていくものです。
では、なぜ辞めていくのでしょうか。
人が辞めるのはどんなとき?
最終的に、人は「やる気」がなくなって辞めていきます。
あらゆる物事がそうでしょう。
結婚生活を続ける「やる気」がなくなって離婚します。
現役を続ける「やる気」がなくなって引退します。
子どもの習い事だって、「やる気」がなくなって辞めてしまう。
最後の最後は「やる気」がなくなって、「辞めること」を決意してしまいます。
この「やる気」は、どんなときになくなるでしょうか。
僕の場合、「この上司は理解してくれていないな」とか「ここでは自分が成長できないな」と感じたとき、「辞めたい」という気持ちが高まりました。
つまりは、「やる気」をなくしていったのです。
昔、こんなことがありました。
ある仕事について、資料を上司にもっていくと、文句を言われました。
それで、「なんでこんな資料なんだ?」と言われたんですね。
僕はその理由を説明しました。
すると、上司は怒り出しました。
「言い訳してるんじゃない!」と。
僕は頭の中に「?」がいっぱいでした。
尋ねられたことを答えたらキレられる。
その姿を見て、「この人、幼いな」と感じました。
時折、上司がバカに見えることがありました。
それは仕事ができないとか、判断が悪いとか、そういうことではなく。
自分の小さなプライドにしがみついて、全体を見て判断できないというか。
そもそも、上司の器じゃなくね?みたいな(笑)
そんなとき、僕はやはり「やる気」を失いました。
今思えば、僕の「やる気」は上司との信頼関係でもあったように思えます。
やる気の源泉を知る
この「やる気」の源泉は、実はみんな違います。
だからこそ、厄介なものなのです。
僕の場合は、「上司から正当に評価されたい」というのがあります。
これは□タイプの特徴ですね。
ダメならダメで良いんです。
そういう評価なら、それで構いません。
でも、「なぜダメなのか」「どうすれば良いのか」を明確に示してほしい。
「なんとなくそう思う」では困るのです。
曖昧な評価基準を□タイプは嫌います。
この感覚は○タイプや△タイプでは異なるのでしょう。
さて、あなたが「やる気」をなくすときはどんなときでしょうか?
もちろん、あなたの答えが部下の答えと同じとは限りません。
でも、この質問に答えることは、部下との関わりに大きな意味をもたらすでしょう。
ぜひ考えてみてくださいね。
魔法の質問
どんなとき、やる気をなくしますか?